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【第11回】ラヂオつくば


ラヂオつくば

 「ラヂオつくば」は、地域住民の交流を促進するコミュニティプラットフォームとして、また防災情報を発信することを目的として、2008年に有志によって開局されたコミュニティFM局です。一般的にコミュニティFM局の場合、自治体などが経営に参加する第3セクター方式や、番組の一部を制作会社に委託しているところが多いようです。しかし「ラヂオつくば」は、番組の約90%を自社で制作しています。資本面でも独立した民間の放送局として独自の展開を進めてきました。
つくば市の中心地区や、つくばエクスプレス沿線では開発が進み人口も増加していますが、周辺地域では少子高齢化により、学校の統廃合など生活面での格差も見受けられるようになっています。そこで、地域のハブステーションを目指している「ラヂオつくば」つくばコミュニティ放送株式会社専務取締役兼局長で、自らパーソナリティも務める岩崎幸教さんに、ラヂオつくばの地域における役割についてお話をうかがいました。

 

■今年で開局5年目になりますが、どのような経緯で設立されたのですか?

ラヂオつくば

現在、当社の相談役をお願いしている筑波大学の足立和隆先生が、2005年から学生の社会進出を促進するプロジェクトとしてコミュニティFM局を作る活動をしていました。また、社長の増田和順も当時は防災科学技術研究所の研究員として、ミニFMボランティア団体を率いていました。この2つの活動が合流して放送免許の取得と法人化をしたことで、2008年に設立されたのがつくばコミュニティ放送株式会社「ラヂオつくば」です。しかし、スタッフに放送事業の経験者がいたわけではありませんので、手探りでのスタートでした。

 

■ 番組制作のコンセプトや、ラヂオつくばならではの特長について教えてください。

設立当初の番組は、地域情報に加えてFM放送らしく音楽番組をベースに構成していましたが、音楽番組に興味のある方は、どうしても大手の放送局を聴く傾向が強いようです。そこで、大手の真似ではなく、つくばらしいローカル色を出していこうということになりました。筑波山があり外国人や研究者が多い地域ですので、世界を見すえたグローバルな視点でローカルな情報を発信する、グローカルな放送局を目指そうということです。パーソナリティについてもローカルスターを育てていこうという思いがあり、地元の方あるいは市内在住の外国人が番組を持っています。仲間を取り込むなどの地道な広報活動をしていただいているおかげで、プロらしい番組より人気がありますよ。また、全番組の20%ぐらいは番組枠を一般の方に提供し、ラジオを使って地域を盛り上げたいという声に応えています。このように地域の方が、番組制作に参加してくれるのも特長でしょうか。現在、社員以外のサポートスタッフが約80名、応援団といわれるファミリーも400名います。

 

ラヂオつくば

スタジオは本社のほかに、イーアスつくばにサテライトスタジオがあります。当初サテライトスタジオからは夕方の番組だけでしたが、本社スタジオが昨年の震災で1つしか使えなくなってしまい、イーアスつくばのご厚意でお昼の番組もサテライトスタジオから放送しています。
また、茨城県西・県南域の各市町村との交流の活発化、街と街をつなぐ架け橋として、つくば市以外の自治体やNPO団体から情報を提供していただく@Townという番組も放送しています。

 

■ TXがあることで事業にはどのような効果がありますか。

ひとつめは、沿線にあるメディアや地域との連携です。浅草花やしきにあるミニFM「浅草FM」とは番組の共同制作なども行っています。また、流山おおたかの森などでのライブイベントも、電話で中継したことがあります。そのほか独自に沿線の話題を取り上げる番組も検討していますが、放送区域の関係もあって今後の課題です。スマートフォンやPC等を使ってTX車内でも聴けるようになると違ってくるかもしれませんね。
また、交通面の利便性が良くなったことで、様々なアーティストの方がプロモーションとして番組に参加していただけるようになり、番組のクオリティが上がりました。今後は番組そのものを持っていただくことも考えていますが、これはTXがなければ不可能ですね。こういったこともありますので、できればTXの利用促進につながるような、広報番組を作っていきたいと考えています。
まちづくりへの協力という面では、流入者に対しての土地分譲の案内や都内からつくばへ向けての情報発信など、TX終点の放送局として当社に期待されている部分ですね。

 

■ 今後、ラヂオつくばはどのような方向を目指していくのでしょうか。

ラヂオつくば 岩崎幸教局長

つくば市が調査した「ラヂオつくば」の聴取率は、震災以前は2.7%でしたが昨年の9月時点の調査では6.8%ありました。認知度や聴取率は着実に増加していますが、サイマルラジオの周知や地域イベントへの積極的参加などで、聴取率をさらに上げていくことがまずは目標です。ただ、県内の水戸、日立、鹿嶋などのコミュニティFM局より、地域との連携という点では当社はまだ弱いように感じています。街に興味を持ってもらうことで、市民から届けられる情報の活用など、様々な情報が集まりそして発信できるメディアに、市民の皆さんとともに育てていきたいですね。

また現在、つくば市全域をカバーすることを目的に、出力を20Wにする準備を進めています。これによって、防災情報や行政の情報発信手段としても、広報紙やホームページとともに活用していただけるようになるものと思います。放送はリアルタイムに情報が流せるメディアですので、その強味を生かして、頼っていただける地域のハブステーションを目指していきたいと当社では考えています。

 

■ラヂオつくば つくばコミュニティ放送株式会社

サイマルラジオ(インターネットラジオ)によるストリーミング配信も実施中。

住所 〒305-0031
茨城県つくば市吾妻3-15-4 吾妻クリランドビル201
TEL 029-854-1223
FAX 029-828-7575
開局日 2008年10月
周波数 84.2MHz
放送区域 半径25km圏内(つくば市および土浦市の一部)
ホーム
ページ
http://radio-tsukuba.net

 

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