つくばエクスプレス沿線のまちづくり > TX沿線のまちづくりインタビュー > 【第13回】古瀬の自然と文化を守る会

【第13回】古瀬の自然と文化を守る会


古瀬の自然と文化を守る会

 

都市化が進むつくばエクスプレスの沿線ですが、つくばみらい市に広がる田園地帯では、夏になると田んぼアートを見ることができます。都心からわずか40kmの距離にあるつくばみらい市は、おいしいコシヒカリの生産地としても知られています。国道沿いやみらい平駅周辺の住宅地を除けば、農村の環境や自然が数多く残っている地域です。

NPO法人古瀬の自然と文化を守る会は、田んぼアートをはじめとして、農村体験や自然観察など都市と農村の交流活動を行っている団体です。小学校での稲作指導を契機にして、小貝川の旧河川(古瀬)や古民家の復元、農村文化の伝承などを目的に設立されました。現在行われている農村体験や自然観察、そしてつくばエクスプレスとの関わりについて、事務局長として活動の中心になっている小菅新一さんにお話をうかがいました。

 

■ 活動をはじめるきっかけはどのようなものでしたか。

古瀬の自然と文化を守る会

現在も続いていますが、最初は小絹小学校での稲作指導でした。農村地帯といっても、田植えや稲刈りの経験がある子どもばかりではないので、稲作を体験してもらおうとPTAが事業として取り組みました。その活動が少しずつ知られるようになり、市内の住宅地の絹の台自治会のみなさんや、東京の葛飾区のみなさんとも交流がはじまり、稲作体験や収穫祭などを行っていました。

また、同じ頃に私の住む寺畑地区の有志が中心となって、小貝川の旧河川や古民家の復元などを行う活動がはじまりました。稲作の体験指導を行っているメンバーと重なっていたこともあり、農村の文化を伝えていこうという機運が高まっていったように思います。やがて、このような活動を通じ、地域を活性化しようということでNPO法人を作りました。

 

■ 今はどのような活動をしていますか。

稲作や昔の遊びを中心にした農村体験、野鳥や魚・草花の観察会、またイベントとしてキャンプや燈籠流し、田んぼアートなどを行い地域に関心をもっていただくための交流活動に力をいれています。とくに都市化が進んでいくと、このような農村体験や自然観察、自然の中での遊びなどは、とても大切になるのではないでしょうか。ここで経験したことで感性が磨かれ、生きる力を備える原動力になればと考えています。

そのほかにも、つくばみらい市都市農村交流協議会と合同で、地域づくりフォーラムの開催や、農業後継者育成のための農コン(農業体験による婚活)も行っています。

 

平成24年の田んぼアート

平成24年の田んぼアート

平成19年の田んぼアート

平成19年の田んぼアート

平成18年の田んぼアート

平成18年の田んぼアート

■ TXからも見える田んぼアートについて教えてください。

古代米

古代米

TXの開通時に、地域や古瀬の自然と文化を守る会自体をアピールできるものはないだろうかということで、みんなで意見を出し合いました。そして、青森県でやっている田んぼアートをテレビで知り、つくばみらい市を米どころとしてアピールするのにも、高架で走るTXの車両から見える田んぼアートは最適だということになったわけです。
試行錯誤もありましたが、草丈の短い種類で葉の色の違う稲(古代米)を使って田んぼアートをはじめました。地域の方の協力を得て、車窓からよく見える田んぼ数箇所で毎年行うようになりました。内容も作者のメッセージをこめた文字から、印象に残るイラストなどさまざまです。今では、つくばみらい市の田んぼアートとして知られるようになっています。米どころをアピールするという目的は、ある程度は達成できていると思いますが、これからもこの活動は続けていく予定です。

 

■ TX沿線のまちづくりについては、どのようにお考えですか。

私たちの住む地域は農村地域ですので、TXによって直接周辺が賑わっているというわけではありませんが、線路が通過する地域ですから田んぼアートに限らず、TXとの関わりは大切だと考えています。古瀬の自然と文化を守る会の事業は、都市と農村の交流が柱ですので、TXで参加していただく方も多くTXなしでは考えられません。また、沿線地域の人口が増えていますので地域も活性化していくものと思っています。利用者としても都心へのアクセスがよくなり、浅草へみんなで出かけるなど地域のまとまりがよくなっているように感じています。

 

■ 今後の目標を教えてください。

小菅新一事務長

小菅新一事務長

現在行っている事業を続けていくことが目標です。そのために、特産品の開発や販売など、できるだけ資金面で自立していくことが必要だと思っています。また事業を続けていくためには後継者作りも大切です。現在は地域住民が主体で行っていますので、より多くの方に参加していただけるようになればいいですね。

 

 

 

 

■NPO法人 古瀬の自然と文化を守る会

地図の中心へ
交通状況
自転車で行く
乗換
住所 〒300-2441
茨城県つくばみらい市寺畑336-1
TEL 0297-52-4615
FAX 0297-52-4510
ホームページ http://furuseno.fureai.or.jp/

 

バックナンバーはこちら

TX沿線のまちづくりインタビュー