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【第16回】理想科学工業株式会社


理想科学工業株式会社

 

TX沿線で最も広い開発面積を有する研究学園葛城地区は、「科学の街・つくば」の副都心としての機能を担い、生活と仕事に関わるサービスが集まる「複合市街地」としての発展が注目される地区です。その葛城エリアに新たに建設されたのが、印刷機器メーカー理想科学工業株式会社の「理想開発センター」。スタイリッシュな外観と、2階から7階を吹き抜けにしたアトリウムを中央に配した開放感のある造り、そして太陽光発電や地中熱ヒートポンプの利用など環境への配慮もされた、トップメーカーの研究開発施設にふさわしい建物です。
今回は、同社開発本部長の池嶋昭一さんに、新たな開発拠点としてつくばという街を選んだ理由や、今後の展望などについてお話をうかがいました。

外観イメージ

「理想開発センター」外観

つくばエクスプレス研究学園駅の南側に誕生した「理想開発センター」は、これまで茨城県内4カ所に分散していた拠点を集約するために設立された当社の新たな開発拠点で、2013年5月に竣工し、6月27日から稼働しました。
センター設立の主なねらいは、「開発者が自由な発想を育むための開発環境を提供すること」と、「コミュニケーションの促進によって開発効率の向上を図ること」。事業のカギを握る“開発”という仕事は、開発者という“人”ありきの分野です。特に、プリンターの開発設計には、機械、電気、化学といった各分野間の“すり合わせ技術”が欠かせません。よりよい技術、サービス、製品を生み出すために、働きやすさやコミュニケーションのとりやすさといった、人を中心とした造りにこだわりました。

高速カラープリンター「オルフィス」、デジタル印刷機「リソグラフ」など、“世界に類のないものをつくる”を開発ポリシーに、画期的で先進的なプリンターを生み出してきた理想科学。その開発拠点が、日本中の<知>が集結する研究学園都市・つくばに設立されたことで、更なる躍進が期待されます。

開放感のある吹き抜け

地上2階から7階を
吹き抜けとしたアトリウム

 

開発センター設立の構想は10年ほど前から始まり、具体的に動き出したのは2007年から。本社のある東京からのアクセスはもちろん、海外とのアクセスも重視していたので、TXと圏央道によって都内や成田と繋がる「つくば」という街は、土地も広く、開発センターを設立するのに絶好の場所でした。
そして何より、駅が近いという環境は、人間関係を円滑にしてくれるメリットがあると思います。例えば、期待を上回る研究成果が出たときにねぎらいの席を設ける。お客様や関連企業・研究機関の方々と打ち合わせのあとに食事をする。そういった社外での交流も深めやすい駅周辺の環境は大きな魅力です。

世界中の人々に喜び満足していただくため、独自のソリューションを提供する理想科学。今回の開発センター設立においても、“人”を大切にする社風が大いに感じられます。充実した都市機能、豊かな自然、科学のまちならではの知的な環境、これらの魅力をあわせて愉しみながら、自分の希望に合わせて、住み、働き、学び、遊ぶ。そんな「つくばスタイル」が、新たな製品の開発に活かされることが期待されます。

開発本部長 池嶋昭一さん

開発本部長 池嶋昭一さん

当社が目指しているのは、お客様の声やニーズを製品に反映させるだけでなく、お客様も気づいていないような本当に必要な価値を掘り起こし、製品やサービスというカタチにすること。開発センターはその拠点となる場所ですから、今後はこのつくばの地で生まれたアイデアや技術をいかに事業化していくかが当社の未来を握ることになります。
以前、地元の方とお話したときに「事業の発展のもととなる開発拠点をこの地に置くということを、どのようにお考えですか?」と聞かれたことがあります。メーカーにとって開発拠点は、事業の発展の核となる場所です。企業の地域貢献には、お祭りや地域活動へのボランティア参加など様ざまな方法がありますが、「つくばという“地域”を活かした開発を進めて事業拡大を図り、経済の活性化に貢献する」ことが、最も期待されている地域貢献だと思った次第です。このような気持で地域の皆さまと共に歩んでいきたいと思います。

 

■理想開発センター

住所 〒305-0822
茨城県つくば市苅間523番地(学園南D29街区1)
TEL 029-850-5311
ホーム
ページ
http://www.riso.co.jp

 

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