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【第17回】鹿島アントラーズ つくばアカデミーセンター


沿線インタビュー鹿島アントラーズつくばアカデミーセンター

 

 1993年に開幕した日本プロサッカーリーグ「Jリーグ」。その初代王者の栄冠を手にし、現在まで常にトップクラスのチームとしてリーグに君臨、“常勝軍団”の名にふさわしい活躍を続けている鹿島アントラーズ。
茨城県鹿嶋市のカシマサッカースタジアムをホームグラウンドに活動し地域の方々から熱烈な支持を受けているアントラーズが、次世代を担う選手たちの育成システムの拠点として選んだのが、つくばみどりの里エリア。2011年4月、TXみどりの駅から徒歩約6分の場所に人工芝のサッカーグラウンドやフットサルコート、クラブハウスなどを備えた「つくばアカデミーセンター」が設立されました。
選手の育成はもちろん、サッカーを通して地域と関わるための活動拠点として注目されるつくばアカデミーセンターについて、センター長の河崎淳一さん、育成部コーチの小原正見さんにお話をうかがいました。

 

「来てくれてありがとう」と言われる施設づくりを目指して

鹿島アントラーズFC つくばアカデミーセンター センター長河崎淳一さん

鹿島アントラーズFC つくばアカデミーセンター
センター長 河崎淳一さん

 センター設立の計画がスタートしたのは、2009年から。当時、地元の鹿嶋をはじめ、日立など県内13箇所でスクールやクリニックを開催していましたが、行政や企業などのグラウンドを借りての活動なので、より“育成”に力を入れるためには専用のグラウンドとクラブハウスが必要でした。県内で候補地を検討する上で重視したのは、アクセスの良さと人口、そしてサッカーピッチとクラブハウスを建設するための約2万平米の土地があること。TXの開通でニューファミリー層の人口が増え、都市機能が充実していながら緑も多く残るつくばエリアは、まさに理想的な環境でした。
当初つくば市内に5箇所ほどの候補地がありましたが、地域のみなさまや行政機関ともやりとりを重ね、2010年にこのみどりの地区に決定し、広々と開放感のある素晴らしい育成施設を開設することができました。開設にあたり、何よりも注意した点は、地域のみなさまに愛される活動をすることです。元々、緑の広がる静かな土地だったので、照明や騒音、スクール生たちの行き来による交通量の増加などでご迷惑をおかけすることのないよう、地元の方々のご理解を得るために説明会を何度も開き、たくさんのご意見をうかがいました。また、育成拠点としての活動だけではなく、地域住民のコミュニケーションの場として、地域のスポーツ文化振興のお役に立てるよう、親子サッカーやグランドゴルフなど各種イベントの会場としてグラウンドを提供したり、一般の方でもご利用いただけるフットサルコートも備えています。

みどりのDay

緊急災害時一時避難場所としての紹介も兼ね、2013年5月に開催された「みどりのDay」。地域の幅広い年代の方と親子サッカーやグランドゴルフなどを楽しみました。

 さらに、いざというときに備えてつくば市と防災協定を結び、当センターはみどりのエリアの避難場所に指定されました。5月4日のみどりの日には地域のみなさまと防災訓練を行う交流イベントも開催し、地域の一員としてより良いまちづくりにむけて協力し合える活動を続けています。今後の展望としては、日中はもちろん、夜でも女性の方が一人でも安心して体を動かせるようなウォーキングコースやジョギングコースを整備したり、とんぼ池周辺を公園として整備するなどして、緑とスポーツに親しめるまちづくりに住民の皆さんと積極的に取り組んでいきたいと思っています。

 

つくばでも、アントラーズが愛されるチームであるために

練習風景

練習風景。技術だけでなく、あいさつや礼儀などの人格形成にも重点を置いている。

 私は元々アントラーズのホームである鹿嶋の住民ですが、センター開設にあたりつくばへ越してきました。他の職員やコーチ陣などの多くもそうですが、それぞれがつくばという土地の住みやすさを実感しています。都市でありながら緑も多く、スポーツをするにも子供たちを育てるのにも最適な土地だと思います。
ただ、同じ茨城県内とはいえ、東京や柏、浦和など、近隣にJリーグのクラブチームが多いこともあり、地元・鹿嶋と比べるとつくばエリアでのアントラーズの人気はまだまだでした。センター開設から2年が経ち、知名度や人気、何よりサッカーに対する興味の高まりを感じられるのは嬉しいですね。みどりの駅から当センターへ向かう道を「アントラーズ通り」と名づけて道沿いにフラッグを飾っていただくなどして親しんでいただいていますし、つくばでも“地元のクラブチーム”としてアントラーズを認識していただけるよう、これからも地域密着の活動を続けていきたいと思います。
また、子供たちの育成に関しては、他県クラブチームや地元近隣の少年団のクラブチームなどと交流を図りながら良い関係を保ち、サッカーを楽しむ子供たちに一番良い環境を与えたいと考えています。アントラーズの選手に求められるのは、ただ“強い”“上手い”だけではなく、人格的にも優れた選手であること。これは、ジーコのサッカーに対する信念の核となる考えです。そのため、子供たちへの指導にも、あいさつや礼儀など人格形成にも重きをおいた文武両道の精神をもってあたっています。通ってくる子供たちが地域の方々とすれ違ったとき元気にあいさつをする姿が、元気で健康な街のイメージに繋がっているのは素晴らしいことだと感じています。

 

 

子供たちが心からサッカーを楽しめる環境をつくりたい

鹿島アントラーズFC育成部 クリニックコーチ 小原正見さん

鹿島アントラーズFC育成部
コーチ 小原正見さん

 コーチとして子供たちと接していて感じるのは、みんないい表情をしているな、ということです。クリニックでは幼稚園から小学生、ジュニアでは小学校高学年、ジュニアユースでは中学生を対象に指導を行っていますが、アントラーズのチームカラーである赤いユニフォームを着た子供たちがサッカーを楽しみ、一生懸命練習に励む姿に、私たち大人がパワーをもらっているように思います。スクール生たちはみんな「アントラーズの選手になる!」という明確な目標があるので、サッカーへの情熱や練習へ打ち込む思いもより強いように感じます。
このセンターのような、自前の専用グラウンドとクラブハウスがある育成施設を持つクラブチームは、アントラーズだけです。現在も各年代で代表入りできる選手も育ってきていますし、ここから次世代のアントラーズを担う選手たちが生まれていくのを見られることに大きなやりがいを感じています。これからも、アントラーズとして、そしてみどりのの住民として、子供たちがのびのびとサッカーに打ち込める環境作りを続けていきたいですね。


整備されたグラウンド、シャワー付きのロッカールームとトレーニングルームを備えたクラブハウスなど、充実した設備が魅力のつくばアカデミーセンター。クラブハウスのエントランスには、真っ赤なユニフォームに身を包んだ子供たちがいきいきとサッカーを楽しむ姿をとらえた写真が並んでいました。スポーツと緑が身近にある元気いっぱいのみどりの地区が、アントラーズの第二のホームタウンと呼ばれる日も遠くないかもしれません。

 

■鹿島アントラーズ つくばアカデミーセンター

住所 〒305-0882
茨城県つくば市みどりの中央B-43街区1画地
TEL 029-839-2255
ホーム
ページ
http://www.so-net.ne.jp/antlers/clubs/tsukuba_ac.html

 

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